1. 会員は、委託者の信頼に応え得る十分な知識・才能・経験・人格と責任により、委託者の意図を汲取り委託業務を遂行しなければならない。
  2. 会員は、委託者に対し設計には知識と経験を傾注し、誠意をもって意見を述べ助言をなし機密を守り、委託者の正当な利益を擁護しなければならない。
  3. 会員は、委託者の信頼に応え得る責任を果すにふさわしい報酬を委託者から受け、委託者以外のものから如何なる利益供与も受けてはならない。上記は 会員の地位の低下と業務の質の低下に通ずるもので、又業務の公平を失くし委託者のから如何なる利益供与も受けてはならない。利益を害することとなるから強 くいましめなければならない。
  4. 会員は、施工者に対して厳正な態度で望み、施工者が工事仕様書に合致しない材料を使用したり、誤った施工をしない様、厳しく監理するとともに設計図書を親切に説明し、施工者に手ぬかりや無駄仕事をさせない様に努める。又、万一委託者と施工者の間に意見のくい違いや紛争の生じた場合は、公平な態度で処理 につとめなければならない。
  5. 会員は、常に人格の陶治、技術の研究、学術の研鑚に努むるとともに、所員の指導育成につとめなければならない。高潔な人格、優れた技術的能力があって初めて委託者の信頼を得、優秀な設計、ゆきとどいた工事監理も出来るであろうから、あらゆる機関を利用して研究精進につとめなければならない。
  6. 会員は、固く団結し、技術上の経験あるいは情報の交換をして共に繁栄する様、協力し会員外の設計者に対しても信義を外れる行為をしてはならない。 如何に能力がある者でも個人の力は弱いものであり、同業者の団結が強固であってこそ 己の立場を守り、社会的貢献の道も開けることを理解し、会に対しては積極的に協力しなければならない。
    会員外の同業者に対しても、その人の業務又は名声を傷つけたり、進行中の業務を不法に 獲得したり、他人の設計を剽窃したりしてはならない。